080926_03
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
9月26日 |
080926_03 |
ニチコン |
受動部品 |
コンデンサ |
移動体通信機器用 |
下面電極形タンタル固体電解コンデンサ1005サイズ品6.3V/10マイクロFなど2品種
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ニチコンは、下面電極形タンタル固体電解コンデンサ1005サイズ(Uケース)品「F98シリーズ」で、業界初の6.3V/10マイクロFの大容量品を10月から、業界最高レベルの定格電圧35Vを実現したリード線形導電性高分子アルミ電解コンデンサ「LVシリーズ」を09年6月から、それぞれ量産を開始する。ともに、30日から千葉市の幕張メッセで開催されるCEATEC JAPAN 2008に出品する。
量産する下面電極形タンタル固体電解コンデンサは、20万CV積を超える高容量超微粒子タンタル粉末による小型素子を採用。独自の高寸法精度、高体積効率、低ストレスパッケージングのフレームレス構造パッケージング技術を改良し、タンタル固体電解コンデンサの最小サイズ1.1×0.6×0.55ミリ(1005サイズ=Uケース)で業界最大容量の6.3V/10マイクロFを実現した。
同社の従来1005サイズ品(6.3V/4.7マイクロF)に比べ静電容量で2.1倍、6.3V/10マイクロFの同定格品(1.6×0.85×0.8ミリ=Mケース)比では60%以上小型化した。使用温度範囲はマイナス55度―プラス125度C。
小型・薄型化、多機能化が進む携帯電話、携帯音楽プレヤーなどのモバイル機器や腕時計などに供給する。ニチコンタンタル(滋賀県高島市)で10月から、月産能力100万個で量産を始める。サンプル価格40円/個。
リード線形導電性高分子アルミ固体電解コンデンサ「LVシリーズ」は、高分子重合法の各種パラメータの最適化などの高分子形成法や部材構成、素子設計の最適化を図り、これまで25Vだった定格電圧を業界最高レベルの定格電圧35Vまで高めた。同時に静電容量も560マイクロFまで大容量化した。φ10×13Lミリで同社従来品では16V/470マイクロFだったのを16V/560マイクロFと19%大容量化した。
製品寸法8×9Lミリ―φ10×13Lミリ、定格電圧16―35VDC、静電容量範囲82―560マイクロF。105度C2000時間保証。
高耐電圧、高信頼性が求められている産業機器分野の各種制御回路、インバータ制御回路向けに供給する。
09年3月から、サンプル出荷を開始。ニチコン福井(福井県大野市)で同6月から、月産能力100万個で量産を始める。サンプル価格150円/個。同社では、05年10月に導電性高分子アルミ固体電解コンデンサに再参入し、リード線形と面実装形を生産、供給している。
現在、リード線形、面実装形合わせてニチコン福井で月産3000万個体制を敷き、リード線形はPCのマザーボード用など、面実装形はゲーム機や薄型テレビ用などに供給している。 |