HD/SD対応の6チャンネル・ビデオ・フィルターとトリプルレール・to・レール・ビデオアンプ

　アナログ・デバイセズ（ＡＤＩ）は、ＨＤ/ＳＤ対応のコンパクトな６チャンネル・ビデオ・フィルター「ＡＤＡ４４２０―６」とトリプルレール・ｔｏ・レール・ビデオ・アンプ「ＡＤＡ４８５５―３」「ＡＤＡ４８５６―３」を発表した。

　 新製品は、同社のＡｄｖａｎｔｉｖアドバンストＴＶソリューション群に新たに加わった製品で、高精細テレビ（ＨＤＴＶ）や最高の画質と電力効率を備えたプロ用およびコンシューマ製品を迅速に市場投入できるようになる。

　 ＡＤＡ４４２０―６は量産出荷中で、１６ピンＱＯＳＰパッケージで供給しており、単価は１千個受注時で０.６９ドル。ＡＤＡ４８５５―３とＡＤＡ４８５６―３は、現在サンプル出荷中で、量産出荷は１０月の予定。両ビデオアンプとも１６ピンＬＦＣＳＰパッケージで供給しており、単価は１千個受注時で１.３９ドル（米国における参考価格）となっている。

　 ＡＤＡ４４２０―６は、ＨＤＴＶとＨＤコンポーネント・ビデオ・サブシステムの設計用に数個のバッファ、ディスクリート部品、６個の独立したフィルターチャンネルを集積しており、ＨＤ、ＳＤ、Ｓ―Ｖｉｄｅｏ、およびコンポジット・ビデオ信号をサポートするシングルチップ・ソリューションで、最高１０８０ｉの解像度を持つ。

　 ＡＤＡ４８５５―３とＡＤＡ４８５６―３は、より柔軟に広範囲の信号を伝達できる単一電源レール・ｔｏ・レール動作を実現すると同時に、システムのコストと複雑さを低減する。
　 また、５Ｖの単一電源を用いており、最高４０ｍＡの負荷電流を供給する一方で、消費電流はアンプ１個当たりわずか７・７ｍＡとなっている。さらに、オンチップ・パワーダウン機能が電源電流を１ｍＡに低減する。