直接変調方式で80キロメートルの長距離伝送を可能にした「10Gbps光トランシーバ」

　住友電気工業は１８日、世界で初めて、直接変調方式で長距離伝送を可能にした「１０Ｇｂｐｓ光トランシーバ」を開発したと発表した。

　 同製品は、短距離（１０キロメートル）用１０ギガｂｐｓ光トランシーバで用いられる直接変調レーザーダイオードの構造を見直し、受信機側に電子式分散補償回路（Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ　Ｄｉｓｐｅｒｓｉｏｎ　Ｃｏｍｐｅｎｓａｔｉｏｎ）を内蔵。これにより、世界で初めて直接変調方式を用いながら８０キロメートルの長距離伝送を可能にした。

　 光トランシーバとは、電気信号を光信号に変換する光送信機と、入力された光信号を電気信号に変換する光受信機を一体化した光送受信モジュール。インターネットの映像配信サービスに代表される高速大容量通信システムの普及が急速に進み、伝送速度１０ギガｂｐｓの超高速光トランシーバの需要が増加している。