組込み型カーナビなどの車載情報端末向けSoCのSH-NaviJシリーズ「SH77721」

　ルネサス　テクノロジは、カーナビゲーション機器（カーナビ）などの車載情報端末向けＳｏＣとして、小型ポータブルナビやローエンドからミッドレンジの組込み型カーナビ向けにＳＨ―ＮａｖｉＪシリーズを開発した。

　第１弾として「ＳＨ７７７２１」を製品化し、３０日からサンプル出荷を開始する。サンプル価格は5000円。０９年９月から月３万個で生産を開始し、１０年９月には同１０万個を予定している。

　新製品は、２Ｄ描画機能と３Ｄ描画機能を持つグラフィックプロセッサを搭載している。このため、地図、アイコン、メニューおよび地図上の３Ｄオブジェクトの多彩な表現や、微細でリアルなＧＵＩの表現など、ハイエンド品とほぼ同等の高度な画面表示ができる。

　また、ＵＳＢ２・０ハイスピード規格に対応したホスト／ファンクション、ＳＤカードホストインターフェイス、ＧＰＳベースバンド処理モジュール、ＦＭ多重デコーダ、車載ＬＡＮのＣＡＮインターフェイスなど、カーナビに必要となる周辺モジュールを内蔵している。

　さらにシステムコスト低減のため、外付けＳＤＲＡＭの個数を減らし、ＤＤＲ２―ＳＤＲＡＭ１個を接続するだけで高度な３Ｄグラフィックス描画などが実現可能となっている。

　ＣＰＵコアは、最上位のＳＨ―４Ａを搭載し、機能上位互換のグラフィックプロセッサを内蔵している。

　パッケージは、２３ミリメートル角の４４０ピンＢＧＡを採用して小型化を図った。