小型電子機器向けフラッシュメモリー内臓の8ビットマイクロコントローラ小ピンタイプ等追加

　富士通マイクロエレクトロニクスは、フラッシュメモリーを内蔵する高性能８ビットマイクロコントローラ「２ＦＭＣ―８ＦＸファミリー」に８ピン、１６ピン、２０ピンの小ピンをラインアップ、「ＭＢ９５２１０Ｈシリーズ」「ＭＢ９５２２０Ｈシリーズ」「ＭＢ９５２００Ｈシリーズ」の３シリーズを追加し、９日から順次サンプル出荷を開始した。

　サンプル価格はそれぞれ４００円、４５０円、５００円となっている。

　新シリーズは、アジア市場向けの白モノ家電や電気ポット、温水器、ドライヤなどをはじめとする小型電子機器で、小ピンマイコンの需要が急増していることに対応したもの。

　このシリーズに搭載されている２ＦＭＣ―８ＦＸ　ＣＩＳＣ　ＣＰＵは、最大動作周波数１６.２５メガヘルツ、最小命令実行時間６１.５ナノ秒と、１サイクルで実行する命令を多く持っており、８ビットマイコンとして業界トップクラスの性能を実現している。また、マイコン内部で動作クロックを生成するＣＲ発振回路や電圧降下を検知する低電圧回路を内蔵することにより、外付け部品を削減し、システムの低コスト化に貢献する。

　さらに、マイコンの１ピンだけを使用した１線式オンチップデバッグを採用しており、デバッグで占有するピン数を最少にして製品開発を行うことができる。

　なお、このシリーズの提供に合わせて、製品開発環境などを一つのパッケージにしたスタータキット「ＭＢ２１４６―４１０―０１―Ｅ」を提供する。