世界最小サイズ、世界最少消費電流のサーモスタット出力温度センサーIC

　ロームは、携帯機器向けに適した世界最小サイズ、世界最少消費電流のサーモスタット出力温度センサーＩＣを開発し、今月からサンプル出荷を開始する。１.６×１.６×０.６ミリの超小型パッケージ、消費電流７.５マイクロＡを実現した。１２月に月産１００万個で量産に入る。

　 サーモスタット出力温度センサーＩＣは、温度検出素子、定電流回路、高精度リファレンス電源を１チップに内蔵した。ＨＶＳＯＦ５の超小型パッケージを採用し、同社従来品より実装面積で約７０％削減。消費電流も、同社従来品に比べ約５０％減らした。

　 サーモスタット出力形式は、オープンドレインのアクティブＨｉｇｈ動作。複雑な回路なしでプラスマイナス２.５度Ｃの高精度検出を実現している。検出温度５度Ｃステップでプラス５５度Ｃからプラス９０度Ｃまで８品種を取りそろえた。

　 パワーダウン時消費電流０.３マイクロＡ、パワーダウン端子インターフェイス電圧１.８Ｖ対応のパワーダウン機能を内蔵している。検出温度ヒステリシス標準１０度Ｃ。アナログ温度出力端子も備え、過熱検知や温度モニターなど幅広い用途に使える。アナログ出力温度感度標準マイナス８.２ｍＶ/度Ｃ。携帯電話、携帯ゲーム機、デジタルカメラ、携帯音楽プレヤー、ノートＰＣなどの携帯機器の加熱検知、温度モニターに適している。

　 生産は前工程をローム浜松（静岡）、後工程をローム　インテグレイティッド　システムズ（タイランド）でそれぞれ行う。