080826_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
8月26日 |
080826_01 |
ルネサス |
半導体集積回路 |
マイコン・DSP |
自動車機器用 |
テクノロジ カーナビなど高性能のマルチメディアシステム向け65ナノプロセスのデュアルコア・プロセッサ「SH7786」
ルネサス テクノロジ(伊藤達会長兼CEO)は25日、カーナビなど高性能のマルチメディアシステム向けに、65ナノメートルプロセスによるデュアルコア・プロセッサ「SH7786」を10月からサンプル出荷する、と発表した。12月から月産5千個でスタート、2012年4月には同20万個を計画している。同社は、自動車市場への拡販を重要事業戦略の一つとしており、今後、北米や欧州市場でのビジネスをさらに拡大し、自動車用半導体の世界シェア1位を目標とする(07年で4位)。
SH7786は、高性能CPUコア「SH―4A」を2個搭載し、1920MIPSの高性能処理を低消費電力で実現した。これにより、次世代のカーナビに要求される多彩なグラフィックス表示や高品質のオーディオ再生、画像認識などができる高速で複雑な情報処理が可能だ。
65ナノメートルプロセスの採用で、低消費電力化により低発熱化、加えて3種類の低消費電力モードをCPUごとに設定可能なため、システムのさらなる低消費電力化が図られる。
また、DDR3 SDRAM、PCI Expressバスインターフェイスにより、最大毎秒800メガバイト程度の高速データ転送も実現した。
カナダのQNXソフトウエア・システムズ社と提携し、SH―4Aマルチ対応オペレーションシステム「Neutrino」と開発統合ツール「Momentics」を提供、ソフトウエア開発環境が充実しているのも大きな特徴だ。
「新製品は、自動車市場向けビジネスのハイエンド分野を対象としたもので、高性能、高品質など当社の強みを生かしてビジネス拡大を図っていきたい。ローエンド分野については、SHモバイル・ファミリーでの展開を考えている」(三木務・マイコン統括本部副本部長兼自動車事業部長)。 |