13種類のボーレートに対応可能なシリアル赤外通信(IrDA）用の小型エンコーダ・デコーダ「TOIM5232」

　米ビシェイ・インターテクノロジー社は、シリアル赤外通信（ＩｒＤＡ）用の小型エンコーダ／デコーダ「ＴＯＩＭ５２３２」を発売した。

　新製品は、シリアル赤外（ＳＩＲ）ＩｒＤＡトランシーバとインターフェイスするためのＲＳ―２３２データ信号のパルス成形機能を持ち、毎秒１.２―１１５.２キロビットのデータ速度に対応している。

　４ミリ角高さ０.７５ミリサイズのＱＦＮパッケージで供給される同製品は、ＴＯＩＭ４２３２と同等の機能、性能を確保しつつ、大幅な小型化を実現している。

　動作電圧範囲は２.７―３.６Ｖで、５Ｖの入力にも耐える。

　また、スタンバイモード時の最大消費電流は１マイクロＡと低く、ボーレートをプログラム可能なクロック発振器により１２００ヘルツ―１１５キロヘルツの１３種類のボーレートに対応することが可能なほか、外部クロックの利用もできる。

　送信モードの場合、ＲＳ―２３２出力信号をＩｒＤＡに対応した短いパルス列に変換してから、赤外トランスミッタを駆動する。受信モードでは、受信した赤外パルスの長さを使用するビットレートに合わせて引き延ばす。

　ＲＳ―２３２ポート経由のソフトウエアプログラミングが可能なため、ボーレート設定用の外部配線は不要。

　同社は、新製品の主な用途として「無線を利用したデータロガーや電気会社のメーター、携帯電話、ノートＰＣ、民生機器などのＩｒＤＡ通信など」としている。