ARM Cortex-A8搭載のアプリケーションプロセッサ「OMAP3515」など3製品

　日本テキサス・インスツルメンツ（日本ＴＩ）は、ＡＲＭ　Ｃｏｒｔｅｘ―Ａ８を搭載したアプリケーションプロセッサ「ＯＭＡＰ３５１５」「ＯＭＡＰ３５２５」「ＯＭＡＰ３５３０」３製品のサンプル出荷を開始した。価格は、それぞれ２９.２３ドル、４３.４９ドル、４８.３４ドル（１００個受注時の参考単価）。

　新製品は、市販されているＡＲＭベースのシステム・オン・チップ製品の中で業界最高の性能を実現している。

　最大１２００ドライストーンＭＩＰＳの性能で、高度なＧＵＩ、リアルタイムのビデオ・エンコード、ＨＤ（高品位）ビデオ水準にも対応したデコードにより、ロボットやモバイル車両監視製品などの幅広い次世代アプリケーションの開発が可能となる。

　ＯＭＡＰ３５１５は、Ｉｍａｇｉｎａｔｉｏｎ社のＰｏｗｅｒＶＲ　ＳＧＸグラフィックス・エンジンを搭載しており、組込み型のゲーム機器やシンプルなポータブルナビ機器上で、写真画質のリアルなグラフィックスが加わった強力なユーザーインターフェイスを開発することが可能となっている。ＯＭＡＰ３５２５は、ＤａＶｉｎｃｉテクノロジーを採用し、Ｃ６４ｘプラスＤＳＰとビデオ処理を重視した周辺を集積しており、ＨＤビデオに対応する。

　スマートで軽量な機器向けには、ＯＭＡＰ３５３０のＡＲＭ、ＤＳＰ、グラフィックス・エンジンの組み合わせにより、ゲーム品質のグラフィックを実現しながら、高電力効率の設計ができる。開発者の負担を軽減するデジタル・ビデオ・ソフトウエア開発キット（ＤＶＳＤＫ）の提供も開始している。