080801_02
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
8月1日 |
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三洋半導体 |
半導体素子 |
ディスクリート |
デジタル情報家電用 |
リチウムイオン電池保護回路用MOSFET新シリーズCSPパッケージなど11機種
三洋半導体(田端輝夫社長)は7月31日、10.5mΩの低オン抵抗品を含むリチウムイオン電池保護回路用MOSFETの新シリーズを発表、8月からサンプル出荷を開始する。9月から順次、量産に入り、ピーク時には月産4500万個を計画している。同社は、新シリーズの市場投入により一直LiB(リチウムバッテリ)保護スイッチ用MOSFETの世界シェアを現行の20%から25―30%へ、また、MOSFETの世界シェアを07年の3位から08年には第2位へランクアップを目指す。サンプル価格は105円。
携帯機器に搭載されるリチウムイオン電池は、極端な過充電や過放電により電極が不安定な状態になり、激しく発熱するため破裂したり発火の危険性がある。そのため、これを防止する保護回路を組み込んだバッテリ部品の需要が急増している。
今回、同社が開発した保護回路用の新MOSFETシリーズはモールド製品からCSP(チップ・スケール・パッケージ)まで全11機種。24V耐圧をメーンに(30V品も含む)設計、オン抵抗特性を考慮しながら耐圧マージンを確保、2セル用途にも展開できる。外部端子の鉛フリー、ハロゲンフリー、省エネルギー化(低消費電力)、レアメタル使用の削減、小型・薄型化による原材料の省資源化など、あらゆる面で環境に配慮した。CSP構造の採用で実装面積を70%(同社従来品比)、実装高さを約40%低減(0.55ミリメートル)した。
同社はパワーマネジメント製品をLSIと並ぶ中核事業としており、パワーマネジメント事業本部では、年間200機種以上の新製品を開発する。豊富なラインアップにより、携帯電話・通信機器、ホームAV機器、ポータブルAV、PC・周辺機器、さらには産業機器分野でのビジネス拡大が基本戦略だ。
「新MOSFETシリーズは、業界トップのオン抵抗(オン状態における端子間の抵抗値)特性の実現や低実装可能、24Vを中心とした豊富な機種構成が特徴。主な拡販ターゲットは携帯電話、携帯音楽プレヤー、DSC、DVCやPDA。08年は、16%以上の世界シェア確保が目標」(北平康雄スモールデバイス開発部長)としている。
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