080717_04
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
7月17日 |
080717_04 |
松下電器 |
半導体集積回路 |
専用IC |
移動体通信機器用 |
45ナノプロセスで国内外対応の通信機能と専用機並みのアプリ機能を1チップ化した携帯電話用UniPhierシステムLSI
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松下電器は16日、45ナノメートルプロセスで国内外対応の通信機能と専用機並みのアプリ機能を1チップ化した携帯電話用UniPhier(ユニフィエ)システムLSIを開発し、今月下旬からサンプル出荷を開始する、と発表した。
65ナノメートルプロセスで昨年12月にサンプル出荷を始めた携帯電話用UniPhierシステムLSIと比べチップ面積を40%、消費電力を25%それぞれ削減。ゲート密度をほぼ2倍の1510kG/平方ミリにし、1チップに約2億8千万トランジスタを集積する。
電子部品の標準化を推進するアメリカの業界団体JEDEC対応の14ミリ角563ピンPoP対応プラスチックチップサイズパッケージ(PCSP)に納めた。
これまで通信用LSI、アプリ用LSIとそれぞれに外部メモリー1個の計4チップ必要だったのを今回のシステムLSIを使えば、外部メモリー1個(最大容量4ギガビットまで対応)との2チップ構成で済む。
45ナノメートルプロセスUniPhierシステムLSIとしてはBDレコーダ、BDプレヤー、デジタルTVに続いて4つ目。
水野洋・松下電器半導体社システムLSI事業本部移動体ビジネスユニットモバイルカテゴリーオーナーは「国内外対応の通信機能と多彩なアプリ機能を備えながら低消費電力でJEDEC対応14ミリ角の小型パッケージで供給できるのは、最先端の45ナノメートルプロセスを採用しているからだ。今後、携帯電話用システムLSIは、通信機能部に業界標準コアを用いグローバル対応し、アプリ機能はUniPhierでさらに進化させていく」と言う。
通信機能部にこれまで自社開発してきた通信IPコアに替えて、同社も資本参加している第3世代以降の携帯電話の通信プラットフォームの開発、設計、技術ライセンスを行うアドコアテックの通信IPコアを初めて採用。W−CDMA/HSDPA(7・2Mbps)、GSM/GPRS方式に対応したグローバル通信を可能にした。
アプリ機能部は同社独自のデジタル家電統合プラットフォームによる65ナノメートルプロセス携帯電話用ユニフィエシステムLSI「ユニフィエ4M」の基本機能を踏襲している。32ビットCPUコアの動作周波数を300メガヘルツから500メガヘルツに高速化し、Javaアプリやメーラー、ブラウザなどの起動時間、実行時間を約60%に短縮した。
また、4MではCPUコアとUniPhierプロセッサでソフトウエア処理をしていた画面表示を画面表示エンジンUniPhierFragoによるハードウエア処理に替え、記憶色補正や高速動画のエッジ強調などで高品質、高性能なAV再生を実現した。2D/3Dグラフィックス業界標準規格のOpenGL ES1.1に対応し、既存ゲームコンテンツの移植が容易。80時間以上の長時間オーディオ再生も可能。
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