メモリーやASICなどの同期整流型DC-DCコンバータ向けデュアルタイプのパワーMOSFET 「RJK0383DPA」

　ルネサス　テクノロジは、ノートＰＣや通信機器に搭載されるメモリーやＡＳＩＣなどの同期整流型ＤＣ―ＤＣコンバータ向けに、より電源効率を向上したデュアルタイプのパワーＭＯＳＦＥＴ「ＲＪＫ０３８３ＤＰＡ」を開発、１０月からサンプル出荷を開始する。サンプル価格は９５円。

　量産は１２月から月２０万個で開始し、０９年１０月には同１００万個を予定している。

　新製品は、最新の第１０世代パワーＭＯＳＦＥＴを採用することで、電源効率を向上している。例えば、１２Ｖの入力電圧を１.１Ｖの出力電圧に変換する際に業界最高の電源効率９１.６％（スイッチング周波数６００キロヘルツ時）を実現しており、同社従来品に対して約２倍の出力電流を扱うことができる。

　また、電源効率の向上により、従来２パッケージ構成で実現していたものを１パッケージで対応可能とした。

　今回のパワーＭＯＳＦＥＴのサイズは５.１×６.１ミリメートル、薄さ０.８ミリメートルで、高放熱パッケージＷＰＡＫに２タイプのパワーＭＯＳＦＥＴを組み込んでおり、ＤＣ―ＤＣコンバータの小型化や高密度化が図られる。特にノートＰＣや通信機器など、小型化ニーズが高いアプリケーションに適している。

　同社では、デュアルタイプ製品の展開品として、出力電流が異なるＲＪＫ０３８４ＤＰＡとＲＪＫ０３８９ＤＰＡをそろえており、１０月からのサンプル出荷を予定している。