CVCC可変電源「Genesysシリーズ」に世界最高レベルの電力密度を実現した2Uサイズ5キロワット出力タイプなど48機種

　デンセイ・ラムダは８日、ＣＶＣＣ可変電源「Ｇｅｎｅｓｙｓシリーズ」に世界最高レベルの電力密度を実現した２Ｕサイズ５キロワット出力タイプと１Ｕサイズ２.４キロワット出力タイプの合計４８機種を追加し、１０日から順次受注を開始すると発表した。これで、「Ｇｅｎｅｓｙｓシリーズ」は１２０機種に拡充した。

　新製品は、出力電圧や出力電流を制御できる出力可変型の電源で、半導体製造装置・検査装置をはじめ、工作機械、自動車電装分野などが用途としている。国内の可変電源市場は、ドロッパタイプを含め８０億―９０億円／年で、うちスイッチング方式は５０億―６０億円とされる。同社では、今回の新機種の発売でシェアアップを図る。同社のイスラエル、米国に展開するグループ会社を含め共同で設計した。１９インチラックに搭載可能な形状で、２Ｕの５キロワットモデルでは１平方センチメートル当たり０.３１２ワットという世界最高の電力密度（８０Ｖ出力タイプ）を実現した。

　ポイントは９０％／６０Ｖ出力タイプという高効率を達成している。発熱する素子、回路を集中設計し、冷却ファンはヒートシンクを集中的に冷却する構造を採用することで、発熱を抑制することに成功した。

　２モデルとも出力電圧は８―６００Ｖで１２種類、出力電流は最大６００Ａまで可能。入力は２・４キロワットモデルが２種類（単相２００Ｖ／３相２００Ｖ）、５キロワットモデルも２種類（３相２００Ｖ／３相４００Ｖ）。