高速データレートと高分解能を実現した24ビットシグマ・デルタA/Dコンバータ「AD7190」

　アナログ・デバイセズ（ＡＤＩ）は、高速データレートと高分解能を実現した２４ビットシグマ・デルタＡ/Ｄコンバータ（ＡＤＣ）「ＡＤ７１９０」を発表した。現在、サンプル出荷中で、量産開始は１１月の予定。価格は５.９０ドル（１千個受注時の米国における参考価格）となっている。

　 新製品は、４０ｍＶから５Ｖの全入力電圧にわたり、最高２.４キロヘルツの速度まで１６ビット以上のノイズ・フリー分解能を実現する。

　 また、ＤＣから４.８キロヘルツにわたり、超低ノイズと超低ドリフト性能を提供する最新のＰＧＡ（プログラマブル・ゲイン・アンプ）を内蔵。これにより、４.７ヘルツで７ナノＶｒｍｓの超低ノイズと１２８倍のゲイン、さらに５ナノＶ/度Ｃという業界最高レベルのオフセット・ドリフトを持つ。

　 小さい入力信号をキロヘルツオーダーのデータレートで変換するよう設計された競合のシグマ・デルタＡＤＣに比べ、２ビットも高い分解能を提供する。発振器や温度センサー、ブリッジ・パワー・ダウン・スイッチ、リファレンス・ディテクト・モニター、シングルエンド、疑似差動あるいは完全差動入力チャンネルの選択機能などを内蔵している。

　 主な用途は、科学計測機器や医用監視装置など高精度の計測機器。パッケージは、２４ピンＴＳＳＯＰで供給される。