ドライバー・トランジスタ内蔵の同期整流降圧デュアルDC‐DCコンバータIC 「XCM517シリーズ」

　トレックスセミコンダクター（藤阪知之社長）は、ドライバー・トランジスタ内蔵の同期整流降圧デュアルＤＣ―ＤＣコンバータＩＣ「ＸＣＭ５１７シリーズ」を７月１日から発売する。サンプル価格は３００円から。

　ＸＣＭ５１７は、同社のＤＣ―ＤＣコンバータ「ＸＣ９２３５／ＸＣ９２３６」シリーズを１パッケージに２個搭載したマルチ実装ＩＣ。２チャンネル出力により、ＣＰＵ、Ｉ／Ｏなどへの電源供給が１パッケージでできる。

　動作電圧は２.７―６.０Ｖ。内蔵オシュレータは１.２メガヘルツ、３.０メガヘルツからアプリケーションに合わせてできる。

　動作モードは、ＰＷＭ制御またはＰＷＭ／ＰＦＭ自動切り替え制御の選択ができ、リップル制御が難しいとされる製品でも、軽負荷までの全負荷領域で１０ｍＶ以下の低リップルを実現した。

　外付け部品は小型コイル１.５マイクロＨ（３メガヘルツ標準回路時）とセラミックコンデンサのみを使用して出力電流６００ｍＡまで高効率で安定した電源供給が可能。独立したＥＮ（イネーブル）端子で個々に出力をＯＮ／ＯＦＦ制御ができる。

　出力電圧は、高速ソフトスタート機能と高速ＣＬ放電機能の内蔵により、高速に電荷をＧＮＤレベルまで戻すことが可能だ。超小型面実装パッケージ「ＵＳＰ―１２Ｂ０１」の採用でモバイル機器の設計回路の省スペース化にも貢献する。