業界最大級の高解像度ドットマトリックス液晶ドライバーを内蔵し低消費電力を実現した4ビットフラッシュマイコン「S1C6F632」

　セイコーエプソンは、業界最大級の高解像度ドットマトリックス液晶ドライバーを内蔵し、低消費電力を実現した４ビットフラッシュマイコン「Ｓ１Ｃ６Ｆ６３２」を開発、６月からサンプル出荷を始め、８月から月５０万個で量産を開始する。

　新製品は、国内や中国を中心に拡大している高解像度表示を必要とするスポーツウオッチなどをターゲットとするマイコン。４ビットマイコンでは業界最大級となる４８セグメント×３２コモン（１５３６ドット）の白黒液晶ドライバーを内蔵し、直接液晶パネルへ接続するだけで、漢字やグラフ、キャラクタ表示などを容易に実現できる。

　また、同社の特徴である低パワーアナログＩＰや低リークプロセスの採用により、スタンバイ時の消費電流が０.７マイクロＡと低消費電力のため、バッテリの長寿命化が可能となる。

　さらにフラッシュメモリーも、４ビットマイコンでは業界最大級の３万１７４４ワードを搭載している。そのほか、温度・湿度の測定が容易に実現できる抵抗・周波数変換型のＡ／Ｄコンバータ（Ｒ／Ｆコンバータ）など、強力な周辺回路を備えている。パッケージは、ＱＦＰ２０―１４４ピンプラスチック、ＶＦＢＧＡ１０Ｈ―１４４またはベアチップで供給される。