携帯電話や小型ゲーム機向け業界最小クラスの小型・薄型化を実現した対角10分の1サイズのVGAカメラモジュール

　アルプス電気は１３日、携帯電話や小型ゲーム機向けに、ＶＧＡカメラモジュールとして業界最小クラスの小型・薄型化を実現した、光学サイズが対角１/１０インチのＶＧＡカメラモジュール「ＦＰＤＪ８シリーズ」を開発、今月からサンプル出荷を開始したと発表した。携帯電話への搭載が増加している「サブカメラ」用として開発したもの。

　 サンプル価格は１０５０円（税込み）。今年１２月から量産を開始する計画。０９年４月には、コンポーネント事業部角田工場（宮城県角田市）と中国・無錫アルプスで、月産１００万個の生産を予定している。

　 新製品は、業界最小クラスの本体サイズ（縦５.０×幅５.０×高さ２.２ミリメートル）を実現したＶＧＡカメラモジュール。筐体内部にレンズを直接取り付ける同社独自の構造により、小型・薄型化を実現した。

　 レンズの明るさを示すＦ値は２.８、対角時の画角６５.４度を達成した。同社従来製品と同等の性能も維持している。

　 セット製品への接続方式は、フレキシブル基板タイプとソケットタイプを用意している。カメラモジュールと携帯電話本体との画像データ通信には、配線数が１１本のパラレル方式と、配線数が４本のシリアル方式（ＭＩＰＩ）があり、セットメーカーの設計自由度向上に貢献する。

　 レンズ構成は２枚。焦点範囲は２０センチメートル―無限大。画像歪みは１％以下。

　 用途は携帯電話、ゲーム機、各種機器の画像認識用センサーなど。