電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
5月5日080505_03 物質・材料研究機構(NIMS)/科学技術振興機構(JST) 表示デバイス 液晶・プラズマ・CRT 一般民生用

エレクトロクロミック特性を示す有機/金属ハイブリッドポリマーを用いマルチカラーの電子ペーパーを実現する表示デバイス


 物質・材料研究機構(NIMS)と科学技術振興機構(JST)は、エレクトロクロミック特性を示す有機/金属ハイブリッドポリマーを用い、マルチカラーの電子ペーパーを実現するエレクトロクロミック表示デバイスを開発した。

 電子ペーパーは、液晶、プラズマ、有機ELディスプレイに続く表示デバイスとして注目されている。最近は、カラー化が課題となっており、カラー化に適した駆動方式としてエレクトロクロミック方式があげられる。しかし、材料の耐久性や固体デバイス化が困難であることなどから開発が遅れていた。

 今回、NIMSで開発したエレクトロクロミック特性を示す有機/金属ハイブリッドポリマーを用いてマルチカラー表示デバイス化を実現したもの。

 使用したポリマーは、金属イオンと有機分子が数珠(じゅず)つなぎになった有機/金属ハイブリッドポリマーで、従来の有機エレクトロクロミック材料と異なり高い繰り返し駆動安定性を持っている。

 このハイブリッドポリマーをガラス透明電極上に塗布することで薄膜を作製し、固体電解質を介して重ね合わせることで、マルチカラーに変化する表示デバイスの開発に成功した。

 このデバイスの薄さは約2ミリメートルで、単3電池2個で駆動し、1秒以内で書き込み(発色)と消去(消色)を安定にしかも可逆的に繰り返すことができる。また、ハイブリッドポリマー内に2種類の金属イオン種を導入したことでマイナス2.5Vからプラス2.5Vの間で電圧を変えるだけで色が変わり、5種類の表示パターンが得られる。

 今回の成果は、5月29―30日に東京ビッグサイトで開催される環境・エネルギー材料研究展で発表の予定。


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