ピーク・ツー・ピークで40psの低いHDクロック出力ジッタを実現したGenLock付きマルチレート・ビデオ・クロック・ジェネレータ

　ナショナル　セミコンダクター　ジャパンは、ピーク・ツー・ピーク値で４０ｐｓの低いＨＤ（高品位）クロック出力ジッタを実現したＧｅｎＬｏｃｋ（ゲン・ロック）付きのマルチレート・ビデオ・クロック・ジェネレータ「ＬＭＨ１９８２」のサンプル出荷を開始した。量産品の出荷は５月末の予定。

　 新製品は、ビデオ用ＡＤＣ、ＤＡＣとＦＰＧＡトランシーバに基準クロックを提供するもの。これらの基準クロックにより、システムの３Ｇｂｐｓ（３Ｇ）、ＨＤおよびＳＤ（標準品位）シリアル・デジタル・インターフェイス（ＳＤＩ）の出力ジッタを、ＳＭＰＴＥ（全米映画テレビジョン技術者協会）ビデオ標準に準拠させることができる。

　 ＬＭＨ１９８２は、小型のパッケージ採用により、ビデオカメラ、デジタル・レコーダ、様々なビデオ編集機器やポスト・プロダクション機器の設計を簡素化する。

　 また、総電力損失を２５０ｍＷに抑えており、ディスクリート型およびＦＰＧＡに集積したＰＬＬ（フェーズ・ロック・ループ）のマルチＶＣＸＯ（電圧制御水晶発振器）への置き換えを可能にする。動作に必要な外付けＶＣＸＯは１個。

　 二つのＳＤ/ＨＤ同時出力クロックと出力ＴＯＦタイミング・パルスを生成可能で、ＧｅｎＬｏｃｋモード時には、これらの出力信号はどちらかのリファレンス・ポートに印加される水平/垂直同期信号に位相ロックさせることができる。

　 パッケージは、５ミリメートル角の３２ピンＬＬＰで供給される。