アナログビデオ信号をデジタル信号に変換するために必要な機能を１チップに集積したLSI「THC7984/THC7983」

　ザインエレクトロニクス（飯塚哲哉社長）は、アナログビデオ信号をデジタル信号に変換するために必要な機能を１チップに集積したＬＳＩ「ＴＨＣ７９８４／ＴＨＣ７９８３」＝写真＝を開発した。

　０８年第２四半期（４―６月）中に、大手テレビメーカー数社向けに量産出荷する。年間２００万個の販売を見込む。

　同社は、０７年に高性能のアナログ・デジタル変換用ＬＳＩ「ＴＨＣ７９８１／ＴＨＣ７９８０」を量産出荷し、多くのフルＨＤテレビに採用されている。

　新製品は、その上位機種となるもので、互換性を確保しながら機能と特性を強化した。

　卓越したリニアリティを実現する内部１４ビットＡＤＣや、高機能なインテリジェントシンクプロセッサに加え、従来は外付けが必要だったコンポーネントにビデオ用ローパスフィルターを内蔵しノイズを低減した。

　部品点数や実装面積の削減、テレビのコスト低減に貢献する。

　同社では、今後さらに画像信号伝送・処理の高速化や多ビット化に向けた技術を開発し、高精細テレビ市場における付加価値の提供を目指している。