エンベデッド・コンピューティングおよびDSP機能を持ち耐放射線性を備えた航空宇宙向けFPGA「Virtex-4QVファミリー」

　ザイリンクスは、耐放射線性を備えた航空宇宙向けＦＰＧＡ「Ｖｉｒｔｅｘ―４ＱＶファミリー」を発表した。新製品は、ビデオ、オーディオ、レーダー信号およびパケット処理機能などの高度な処理性能ニーズに最適化したマルチ・プラットフォームを提供する宇宙アプリケーションに向けた初のＦＰＧＡ。

　Ｖｉｒｔｅｘ―４ＱＶは、高性能でリコンフィギャラブルなロジック構造と豊富な内蔵メモリーに加えて、最新のエンベデッド・コンピューティングおよびＤＳＰ（デジタル信号処理）機能を単一チップ上に集積している。

　これにより、ＡＳＩＣを利用した場合に比べてシステムのサイズと消費電力を大幅に低減させると同時に、開発期間を短縮し、設計上のリスクと開発費を抑えることができる。

　Ｖｉｒｔｅｘ―ＱＶファミリーは４種類あり、これらは最大２０万ロジックセル、１０メガビットのＲＡＭ／ＦＩＦＯ、補助プロセッシング・ユニット（ＡＲＵ）コントローラ内蔵エンベデッドＰｏｗｅｒＰＣプロセッサ・ブロック２個、５１２個のＤＳＰスライスおよびイーサネットＭＡＣブロック４個を搭載している。