ESD保護機能付き4連EMIフィルターアレイでは世界最小クラスの1.6×0.8×0.5ミリを実現したESD保護機能付きEMIフィルター「KVA16シリーズ」

　京セラは、きょう１６日から１８日までの３日間、千葉市の幕張メッセで開かれるＴＥＣＨＮＯ―ＦＲＯＮＴＩＥＲ２００８第２１回ＥＭＣ・ノイズ対策技術展で、静電気（ＥＳＤ）保護機能付きＥＭＩフィルター「ＫＶＡ１６シリーズ」の紹介に力を入れる。

　ＫＶＡ１６シリーズは、ＥＳＤ保護機能付き４連ＥＭＩフィルターアレイでは世界最小クラスの１.６×０.８×０.５ミリを実現した。鹿児島国分工場で月産能力1000万個体制を整え、携帯電話の信号ライン用やデジタル機器のバスラインなどのモバイル機器向けに供給を始めている。

　同社従来品の２０１２サイズ品「ＫＶＡ２１シリーズ」と同様、米国子会社ＡＶＸ社が独自開発した酸化亜鉛系バリスタ材料を使用。高精度電磁界シミュレータを用いた最適設計により、実装面積をＫＶＡ２１シリーズの約半分に小型化できた。８００メガヘルツ―１ギガヘルツの範囲で２５デシベル以上、１―２ギガヘルツの範囲でも２０デシベル以上の高減衰特性と安定した静電気保護機能を備え、クロストークも広帯域で２０デシベル以上の高減衰特性を持つ。

　「ＫＶＡ１６３００Ｃ２５」（カットオフ周波数３００メガヘルツ、静電容量値２５ピコＦ、減衰量２５デシベルｍｉｎ８００―１０００メガヘルツ／２０デシベルｍｉｎ１.０―２.０ギガヘルツ、定格電圧５Ｖ、バリスタ電圧１６―２４Ｖ）、「ＫＶＡ１６２００Ｃ３５」（２００メガヘルツ、３５ピコＦ、３０デシベルｍｉｎ８００―１０００メガヘルツ／２０デシベルｍｉｎ１.０―２.０ギガヘルツ、５Ｖ、１０―１６Ｖ）の２品種を展示し、積極的にＰＲする。