液晶表示多機能押ボタンスイッチ「ISシリーズ」を進化させ表示部に最先端の有機ELディスプレイを搭載した「有機ELディスプレイ　カラーIS」（多機能押ボタンスイッチ＆表示モジュール）

　日本開閉器工業は、液晶表示多機能押ボタンスイッチ「ＩＳシリーズ」を進化させ、表示部に最先端の有機ＥＬディスプレイを搭載した「有機ＥＬディスプレイ　カラーＩＳ」（多機能押ボタンスイッチ＆表示モジュール）を発表した。ハイカラー（１６ビットカラー、６万５５３６色）表示と合わせて、リアリティのある美しい画像を再現する。コンパクトな画面にハイクオリティな映像を表示。手元で確実に確認できる新発想のスイッチとなっている。

　 ７月１日の販売開始を予定している。ディーリングマシンや放送・映像・音響機器、医療機器、厨房機器、運輸集配・運行情報管理システムなど幅広い市場に拡販する。

　 同製品は、世界最小クラスの有機ＥＬディスプレイを搭載し、スイッチの品質や視認性などにこだわりを持って開発した製品。有機物質が発するナチュラルな光が、コンパクトディスプレイに視認性の高い映像を再現する。

　 高鮮明、高解像度、高コントラスト、広視野角などが特徴で、わずかな色の違いやニュアンスも実感できるリアリティある再現力、解像度の高い繊細な画像は小さな画面でも確実に認識、明暗や色彩のメリハリが小型画面での視認性を向上、あらゆる角度から確認可能などを実現した。独自の構造により軽快な操作感。ロングストローク。

　 進化したツリー検索により、「状況確認」と「スイッチ操作」の手間を一つにできるなど機器１台当たりのスイッチ使用個数削減とともに、見やすく分かりやすい操作環境を提供する。

■コントラスト５０倍

　 従来品と比較して、コントラストは５０倍以上、解像度は約４倍を実現している。視野角は約１８０度、使用温度範囲はマイナス２０度―プラス７０度Ｃに向上した。カスタマイズ可能。タッチパネルにはない確かな操作感が得られる。高級感を演出するデザインとなっている。

　 ラインアップは、ＩＳスイッチ１機種（表示サイズ０.６５インチ）とＩＳ表示モジュール１機種（０.５３インチ）。生産予定数は初年度３万個、次年度８万個。

■８段階の輝度調整

　 このほか、ＩＳシリーズの新製品として「高解像度ＩＳ」と「高解像度コンパクトＩＳ」を発表した。

　 高解像度ＩＳの特徴は、従来比２倍以上の解像度の液晶画面を採用した。バックライトの色（６４色）や輝度（８段階）もコントロール可能だ。４.５インチのロングストロークで、静音性に優れたスムーズな操作感。表示データ書き込み後、電源の供給だけで液晶画面表示を保持する省エネルギー機能となっている。７月１日から販売開始する。

　 高解像度コンパクトＩＳの特徴は、従来比２倍以上の解像度の液晶画面を採用。バックライトの色（６４色）や輝度（８段階）もコントロールできる。高さとストロークを従来と同サイズにすることで併用も可能だ。プリント基板浮き防止仮止め機能採用で、仮固定の簡素化が可能。１０月の販売開始を予定している。