業界で初めてオーバー/アンダーシュートクランプのカットに1部品で対抗できUSBコントローラのエラー低減を可能にする携帯電話用など低電圧領域をメーンにしたUSB（3.3V)信号ライン保護用デバイス「VS002E4」

　三洋半導体は、携帯電話用など低電圧領域をメーンに、ＵＳＢ（３.３Ｖ）信号ライン保護用デバイス「ＶＳ００２Ｅ４」を開発。業界で初めてオーバー/アンダーシュートクランプのカットに１部品で対応でき、ＵＳＢコントローラのエラー低減を可能にした。

　 ＵＳＢ信号ライン保護デバイスＶＳ００２Ｅ４は、ＵＳＢ１.１の伝送ライン保護に最適。信号データ（アイ・パターン）に発生する異常信号をクランプする機能を持ち、異常信号進入によるＵＳＢコントローラーのエラー低減を実現。

　 逆電圧でオーバーシュートをクランプし、順電圧でアンダーシュートをクランプする機能を１部品で実現した。特にアンダーシュートのカットは従来、抵抗など使って対応していたが、これを不要にし、小型パッケージ化（０.８×１.６×０.６ミリ）し、実装面積の削減に貢献する。

　 このほか、独自のプロセス技術の開発により低電圧領域で低電圧（４.０Ｖ）オーバーシュートクランプを可能にしたことや、部品容量を電源用ＥＳＤ保護ダイオードに対し５０％低減などの特徴を持つ。

　 サンプル価格は１００円。４月には月産１００万個を見込んでいる。