080313_03
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
3月13日 |
080313_03 |
台湾AUO |
表示デバイス |
液晶・プラズマ・CRT |
パソコン・OA機器・LAN用 |
厚さを従来比で半分の14ミリにし消費電力を50%カットすることに成功した世界初の16対9アスペクト比、1920x1080解像度のデスクトップモニター用24型フルHD対応LCDパネル
【台北支局】台湾のLDCパネル大手、友達光電(AUO)は11日、世界初の16対9アスペクト比、1920×1080解像度のデスクトップモニター用24型フルHD対応LCDパネルを発表した。AUO独自の技術でモジュールの厚さを従来比で半分にし、消費電力も50%カットすることに成功した。
この24型パネルは、デスクトップモニターとHDテレビ・ディスプレイ兼用のMoniTV向けに開発された製品。
1080p解像度を実現したことで、ブルーレイDVDの再生やHD(高精細)テレビ放送にも優れた画質で対応する。従来の16対10、1680×1050(WSXGAプラス)または1920×1200(WUXGA)解像度のLCDパネルでHDコンテンツを再生した場合に生じる、画像の歪みの問題も解消した。
デスクトップ・コンピュータにおけるメモリーバッファ配置の問題も解決し、ユーザーは完ぺきなHDコンテンツを視聴できる。
AUOでは今回、大型パネル向けに非常に薄くスリムなベゼル(パネル周囲の枠)技術を開発。これにより、大型LCDパネルの厚さを縮小する際に生じやすいランプむらをなくし、モジュールの厚さを従来の24型モニターと比べ50%縮小し、14ミリにすることに成功した。
新パネルは、AUOが08年の大きな目標として取り組む、環境に優しい製品設計を実践する製品でもある。
同社は光性能を最適化し、CCFL(冷陰極蛍光ランプ)バックライトの数を削減した。この結果、消費電力を最大で50%カット。半分以下のエネルギーで輝度は300nitsを維持し、コントラスト比1千対1を実現した。一般的なLCDモニターと同じ平均5万時間の寿命で計算すると、新技術によってユーザーは消費電力を2500W削減できる。これは、二酸化炭素排出量を1.6トン削減することになるという。
AUOは、今後もMoniTV向けの16対9LCDパネルシリーズの開発を続けていく計画だ。現在のラインアップは15、18.5、21.5、24、27、32型製品で、15型製品のみ商用化されている。これ以外では、27型製品が08年第4四半期に、そのほかはすべて同第2四半期(4−6月)に量産出荷を予定している。
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