PCやサーバーなどで使う低電圧出力のDC-DCコンバータ向け同社独自のTruePower技術を利用し負荷側の動作時の電力を測定する出力電力モニターIC「IR3721MPbF」

　インターナショナル・レクティファイアー・ジャパン（ＩＲジャパン、東京都豊島区）は、ＰＣやサーバーなどで使う低電圧出力のＤＣ−ＤＣコンバータ向け出力電力モニターＩＣ「ＩＲ３７２１ＭＰｂＦ」のサンプル出荷を開始した。１万個購入時の単価は０.９５ドルを予定している。

　 新製品は、同社独自の「ＴｒｕｅＰｏｗｅｒ技術」を利用し、ＤＣ−ＤＣコンバータ出力（負荷）側の動作時の電力を測定する。６５度Ｃのときに２.５％精度で電力を測定できる。

　 同技術は、動作時の電圧と電流をそれぞれ独立にＡ−Ｄ変換して電力を求める。

　 出力電圧が０.５−１.８ＶのＤＣ−ＤＣコンバータに対応し、出力フィルターのコイルに流れる電流と電圧を測定する。コイルの直流抵抗（ＤＣＲ）による検出ではなく、電流検出抵抗を使用できる。コイルのＤＣＲを温度補償し、測定精度を高められる。

　 電流検出点からの入力電圧範囲は５ミリ−１５０ミリＶ、電源電圧は３.３Ｖ、動作温度範囲は零度−１２５度Ｃ。パッケージは３ミリ角の１０ピンＤＦＮを採用している。