名刺やIDカードなどの画像スキャン用途や用紙判別な検出用途向け小型・高速読み取り・低消費電力実現の2インチ幅カード読み取りサイズのコンタクトイメージセンサー「IA2002-CE10A」

　ロームは、２インチ（５４ミリメートル）幅カード読み取りサイズのコンタクトイメージセンサー「ＩＡ２００２−ＣＥ１０Ａ」（ビルトインタイプ）を開発し、サンプル出荷を開始した。サンプル価格６千円。カードスキャナ、名刺スキャナなどで要望されている小型、高速読み取り、低消費電力に応えた。

　 ４月から、月産能力５万個で量産に入る。

　 「ＩＡ２００２−ＣＥ１０Ａ」は読み取り幅２インチ（５４ミリメートル）、製品全長７０ミリメートル、単色読み取り速度２５インチ（６３５ミリメートル）/秒。ビルトインタイプで名刺、ＩＤカードなどの画像スキャン用途や勝ち馬投票券、紙幣などの表面状態検出、紙端検出、用紙判別などの検出用途向けに供給する。

　 双方向読み取りも可能なため、読み取りメディアの搬送方向に依存しないフレキシブルな設計ができる。ＲＧＢカラーＬＥＤ光源切り替え方式で、カラー読み取りに対応する。冷陰極管を使用したＣＣＤ方式に比べ光量が安定し、長寿命だ。

　 寸法精度、放熱性に優れたセラミック基板を採用し、環境温度変化や連続使用時にも安定した読み取り特性を実現した。

　 独自開発のプリズムにより、光源からの光を読み取り領域に均等に照射。光量損失を最大限に抑え、読み取りメディアに損失の少ない光量を照射できる。

　 既に販売している読み取り幅８インチ（２１６ミリメートル）、４インチ（１０４ミリメートル）のコンタクトイメージセンサーシリーズ（フラットベッドタイプ、ビルトインタイプ）に、今回の２インチ（ビルトインタイプ）を加え、読み取りサイズ３サイズで幅広い需要に応えていく。