カーナビや車載用TV向け41.6x55.1x7.0ミリメートルの業界最小サイズを実現した車載地上デジタル放送用４ダイバシティ対応TVチューナ「TSRNシリーズ」

　アルプス電気は２４日、カーナビや車載用ＴＶ向けに、業界最小サイズの車載用地上デジタル放送用４ダイバシティ対応ＴＶチューナ「ＴＳＲＮシリーズ」を開発、今月から量産を開始したと発表した。

　新製品は、同社独自の高密度実装技術により、４ダイバシティ対応チューナとして業界最小（縦４１.６×幅５５.１×高さ７.０ミリメートル）を実現した。セット機器の実装スペース減少ニーズに対応する。

　安定した受信特性の実現と受信感度向上のため、従来は多くのチューナが二つのアンテナから映像データを受信（２ダイバシティ）していたのに対し、同製品は四つのアンテナで受信した映像データを合成するため、高速移動時でも映像データを安定した受信ができる。

　ビルなどの高層物に反射して遅れて届く電波などの影響を最小限に抑えるため、最適なＩＣ選択と回路設計を行い、安定した機能を発揮する。

　チューナ内部のデバイスの最適化と回路設計により、２.４Ｗの低消費電力を達成。カーナビなどの多機能化に伴う消費電力増加の抑制に貢献する。

　サンプル価格は２万1000円（税込み）。生産計画は、通信デバイス事業部相馬工場（福島県相馬市）で、２月には月産5000個を予定している。

　受信チャンネルはＵＨＦ１３―６２チャンネル。受信セグメントは１３セグメント／１セグメント。出力はＴＳパラレル、ＴＳシリアル。感度はマイナス８８ｄＢｍ　ｔｙｐ。消費電力は２.４Ｗとなっている。