抵抗体に電気的特性に優れた特殊合金を採用し定格電力を大幅に高めた抵抗値範囲1-10ｍΩの超低抵抗チップ抵抗器

　ロームは、抵抗値１０ｍΩ以下の超低抵抗チップ抵抗器「ＰＭＲシリーズ」に２０１２サイズ（定格電力０.５Ｗ）と３２１６サイズ（同０.７５Ｗ）を加える。１２月にサンプル出荷を開始、０８年１月から量産に入る。業界で初めて、１６０８サイズから６４３２サイズまで６品種を取りそろえた超低抵抗チップ抵抗器のフルラインアップとなる。小型・薄型が求められるノートＰＣ、ＤＳＣなどのモバイル機器の電源制御や、ＨＤＤなどの小型・省スペース機器の電流検出回路、過電流保護回路などの需要に応える。

　 同社の超低抵抗チップ抵抗器「ＰＭＲシリーズ」は抵抗体に電気的特性に優れた特殊合金を採用し、抵抗値範囲１−１０ｍΩの超低抵抗、プラスマイナス１５０、同１００ｐｐｍ/度Ｃの抵抗温度係数を実現。独自の製造法で、定格電力を大幅に高めた。完全鉛フリー化。

　 今回ラインアップする２０１２サイズ「ＰＭＲ１０」、３２１６サイズ「ＰＭＲ１８」も、小型サイズながら定格電力を２０１２サイズ（厚さ０.４２ミリメートル）で０.５Ｗ、３２１６サイズ（同）で０.７５Ｗと大幅にアップした。抵抗値範囲も２−１０ｍΩと、超低抵抗を実現している。抵抗温度係数も、超低抵抗領域でプラスマイナス１５０ｐｐｍ/度Ｃを保証した。抵抗値許容差Ｆ（プラスマイナス１％）Ｊ（同５％）。

　 ０３年から量産している３２２５サイズ「ＰＭＲ２５」（定格電力１Ｗ）、５０２５サイズ「ＰＭＲ５０」（同１Ｗ）、６４３２サイズ「ＰＭＲ１００」（同２Ｗ）、０６年に量産を始めた１６０８サイズ「ＰＭＲ０３」（同０.２５Ｗ）と合わせて全６品種を取りそろえ、業界で初めて超低抵抗器シリーズをフルラインアップ化する。

　 生産は、ローム　エレクトロニクス　フィリピンズで一貫生産。２０１２サイズと３２１６サイズで当面、月産５００万個を予定している。同工場でＰＭＲシリーズとして月産２千万個体制を敷き、増大している需要に応える。