DINレール取り付けとRoHS指令対応した、単相交流入力用高減衰2段フィルターと直流入力用フィルター4タイプ

　【富山】コーセル（富山市、町野利道社長）は、ノイズフィルター事業の第２弾製品として、単相交流入力用高減衰２段フィルター「ＮＢＣ／ＮＢＭ／ＮＢＨシリーズ」、直流入力用「ＳＮＲシリーズ」の４タイプを開発。チップマウンタや半導体の製造設備、医療機器向けなどに販売を開始した。

　「ＮＢシリーズ」は、「高減衰ノイズフィルター」を開発コンセプトとして、従来製品「ＮＡシリーズ」を一層高減衰にして開発した。６／１０／１６／２０／３０Ａの５電流定格で１５機種を完成した。

　ＮＢＣ／ＮＢＭシリーズは、ＮＡシリーズの１段フィルターと同一寸法でありながら、周波数１メガヘルツ帯で減衰量が３０デシベル以上の性能向上を２段フィルターにより実現した。

　ＮＢＭと一部のＮＢＨシリーズは、沿面・空間距離の設計と最適な部品設計により、端子―取付板間４ｋＶの耐圧仕様を実現している。

　ＮＢＨシリーズは、高透磁率アモルファスコアを使用したチョークコイルと、２段フィルターにより、１０キロヘルツ―１０メガヘルツの広帯域化を可能とした。

　ＮＢＣ／ＮＢＭ／ＮＢＨシリーズ共通で、配線の省力化・効率化を図った。独自のプッシュダウン方式端子台（特許出願中）により、ネジを緩めることなく丸型圧着端子の接続ができる。端子台カバーを採用することにより、紛失防止が可能だ。

　ＳＮＲシリーズは、トロイダルコアを使用して巻線間容量を少なくしたチョークコイルの開発により、スイチッング電源のノイズを大きく低減した。

　４タイプはすべて、ＤＩＮレール取り付け、ＲｏＨＳ指令対応。