通信装置や光伝送など向け筐体内側の光コネクタプラグ端面を容易に清掃できる「FO-EXシリーズ　LCコネクタ単心タイプ」の光コネクタ

　日本航空電子工業はこのほど、光コネクタの新製品として、筐体内側の光コネクタプラグ端面を容易に清掃できる「ＦＯ―ＥＸシリーズ　ＬＣコネクタ単心タイプ」を開発した。

　通信インフラ網における光伝送を用いるバックボーンネットワークでは、伝送容量の増加に伴う光伝送路内の光パワーの増加により、光コネクタプラグ端面の汚れに起因する光ファイバの損傷が懸案事項となってきている。一方、光ケーブルテレビに代表されるアナログ信号で光伝送を行うシステムでは、光コネクタプラグ端面の汚れに起因する反射光量の増加が伝送信号の劣化を引き起こしている。

　こうした背景から今回、アダプタを中央部から分割可能（フロントハウジング、リヤハウジング）にすることにより、筐体を開閉することなく、筐体内側の光コネクタプラグ端面を容易に清掃できる製品を開発したもの。

　ＬＣ型単心アダプタ（ＩＥＣ６１７５４―２０規格品）と同じパネル取付穴に装着できる。ＬＣ型単心アダプタと同等の光学的、環境的性能を有する（Ｔｅｌｃｏｒｄｉａ　ＧＲ―３２６―ＣＯＲＥ準拠）。フロントハウジングとリヤハウジングの着脱は、フロントハウジングの上下をつかんで片手で容易に着脱操作が可能だ（レバーロック式）。

　適用市場は通信装置（ルーター、スイッチ）、光伝送装置（画像伝送装置、メディアコンバータ）など。

　挿入損失０.４デシベル以下。使用温度マイナス２０度―プラス８５度Ｃ（マスタープラグ嵌合時、ファイバ伝送損失を除く）。繰り返し嵌合５００回。販売見込みは月間１万個となっている。