無接点電力伝送に必要な電子部品をすべて内蔵し機器への組込みを容易にし最大0.5Wの伝送が可能な同社新技術「Air Trans」を採用した無接点電力伝送モジュール

　セイコーエプソンは、高効率な無接点電力伝送を可能にするモジュール「Ｓ４Ｅ１６４０２／Ｓ４Ｅ１６４０３」を製品化、１５日からサンプル出荷を開始する。サンプル価格は5000円（一次側、二次側モジュール一対セット）。

　新製品は、無接点電力伝送を高効率で行える同社の新技術「Ａｉｒ　Ｔｒａｎｓ」を採用した製品。モジュールには無接点電力伝送に必要な電子部品がすべて内蔵されているため、機器に容易に組み込むことができる。

　モジュールは、送電（一次）側モジュールと受電（二次）側モジュールとで構成されており、これらをセットとして使用することにより、最大０.５Ｗ（５Ｖ、１００ｍＡ）の伝送ができる。

　電力伝送に使用するコイルには薄型の平板コイルを使用しているため、二次側モジュール全体の厚さは２.３ミリメートルとコンパクトな設計となっている。また、各モジュールの伝送面裏側に電磁遮蔽シートを内蔵することで、機器内での電子部品への影響を軽減している。

　安全機能として、金属検知機能、二次側検知機能および過電流・異常温度による動作停止機能が内蔵されている。

　同社では、開発した無接点電力伝送技術を用い、今回の製品を皮切りに、様々な出力電力対応モジュール製品をラインアップしていくとしている。