071030_02
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
10月30日 |
071030_02 |
三洋半導体 |
半導体集積回路 |
マイコン・DSP |
一般民生用 |
独自の音響用DSPをコアとして高利得アナログアンプなどを1チップに集積し雑音成分を10分の1以下に削減し業界最高レベルの除去精度を達成したノイズキャンセルLSI
三洋半導体は29日、雑音成分を10分の1以下に削減し、業界最高レベルの除去精度を達成したノイズキャンセルLSIのLC70300Wを開発、この分野に新規参入する。
工場内や屋外など高騒音下で音声通話を行う場合や録音音声の雑音に対し、高精度に背景雑音を除去し、人間の音声のみを取り出すことを可能にしたのがLC70300W。従来は汎用DSPにノイズキャンセルプログラムを組み込んで雑音の除去を行っているが、4―5分の1程度の雑音が除去できずに残り、除去精度の向上が望まれていた。
同社は、独自の音響用DSPをコアとして高利得アナログアンプ、AD/DA変換器、PCMシリアルインターフェイス、ホストCPUインターフェイスなど1チップに集積。独自の雑音推定法を組み合わせたアルゴリズムを用いた信号処理プログラムを組み込み、雑音成分を10分の1以下に削減。同時に、課題であった音声の自然性も確保した。
ノイズキャンセルレベルは量と音質を、使用環境や用途に応じて選択できる。A/D、D/A、双方向インターフェイス1系統を持ち、アナログとデジタル入出力の自由な組み合わせが可能だ。
同社が確認した中では、1チップ化したのは初めてとしており、実装面積の大幅な削減にも貢献する。
主な用途としては業務用通信機器、ボイスレコーダ、デジタルムービー、セキュリティカメラ、携帯電話機など。さらに、低消費電力化や高音質化、音声のズームアップ機能など高機能化を進めていく方針だ。
サンプル出荷は11月から、サンプル価格は1500円。08年末で年20万個を計画している。 |