産業機器メーカー向け市販品に比べ100分の１と小型で直接角度出力を得ることが出来るプログラマブル・デュアルモードの高集積2軸傾斜計センサー

　アナログ・デバイセズ（ＡＤＩ）はこのほど、産業機器メーカー向けに高集積２軸傾斜センサー「ＡＤＩＳ１６２０９」を発表した。現在、サンプル出荷中で、価格は３４.４０ドル（1000個受注時の単価）。量産出荷は１１月の予定。

　新製品は、プログラマブル・デュアルモード傾斜計センサーで、市販のものに比べて１００分の１と小型で、直接、角度出力を得ることのできるＭＥＭＳ傾斜計となっている。

　この製品は、同社のｉＭＥＭＳコアをベースにしており、水平マウントの場合で２軸傾斜角をプラスマイナス３０度の範囲にわたって０・１度未満の誤差で測定することができる。

　独自のデュアルモード動作により、全３６０度の範囲にわたって垂直マウント１軸実装もサポートする。調節可能なデジタル・センサー・データは、傾斜、加速度、温度および電源へアクセスできる業界標準のＳＰＩ（シリアル・ペリフェラル・ポート）を介して出力される。
　 測量機器、工場機械ツール、衛星のアンテナ安定化システム、モーション・セーフティ監視装置、自動車のホイール・アライメントなど、傾斜角の変化を測定するアプリケーションに適している。

　パッケージは、９.２ミリ角×３.９ミリの積層板ベースＬＧＡパッケージ。