071022_03
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
10月22日 |
071022_03 |
NEC |
半導体集積回路 |
マイコン・DSP |
デジタル情報家電用 |
次世代の携帯電話や無線LANシステムなどの高速無線通信規格にソフトウェアの書き換えだけで柔軟に対応できるプログラマブルプロセッサ
NECは19日、次世代の携帯電話システムや無線LANシステムなど、様々な高速無線通信規格にソフトウエアの書き換えだけで柔軟に対応できるプログラマブルプロセッサの開発を発表した。
無線アクセス装置の要となるベースバンド処理を専用LSI(ASIC=特定用途向けIC)を用いずに装置の開発期間の短期化、低コスト化を可能にする。
ソフト変更だけで「3GPP・LTE」と「WiMAX」の両方に対応できる基地局装置や携帯端末を実現できる。同社は、1年以内の実用化を目指している。
10年ごろに向け“ビヨンド3G”と呼ばれる「Super3G」「UMB」「WiMAX」など、高速通信が可能な無線規格が立ち上がるといわれている。
これらの規格に対応する無線アクセス装置には、高品質サービスを実現するための高速性に加え、規格の改定に対応できる柔軟性が求められる。
同社が開発した新プロセッサは、次世代無線通信規格に共通するMIMO―OFDM通信方式で頻繁に用いられるFFT/DFT処理と行列演算処理を高速に実行し、ソフトの書き換えによって様々なベースバンド処理を実行できるアーキテクチャを採用した。
多くの演算器を2次元アレイ状に並べたプロセッサにマルチスレッド機構を導入することで、無線信号処理時の稼働率を80%以上向上している。
アレイ状の演算器のうち、隣接したもの同士だけを接続するシストリックアレイアーキテクチャの採用で、チップ内の配線面積を減らし、300メガヘルツ以上の高速動作を実現し、配線面積の低減で省電力化も実現した。
今回の成果は、17日から3日間、中国・上海で開催した米国電気学会主催プロセシング国際会議「SiPS2007」で19日に発表された。
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