北米の液晶デジタルテレビ向け１チップで信号入力のフロントエンド部から液晶パネルの信号出力などの後段部までの処理を実現したLSI

　ルネサス　テクノロジはこのほど、北米の液晶デジタルテレビ（ＴＶ）向けに、１チップで信号入力のフロントエンド部から液晶パネルへの信号出力などの後段部までの主要な信号処理を実現したＬＳＩ「Ｒ８Ｊ６６９５４ＢＧ」を開発、１２月からサンプル出荷を開始する。サンプル価格は、３千１５０円。０８年１月から月５万個で量産を開始し、５月には月１０万個を予定している。

　 新製品は、北米のデジタル放送方式であるＡＴＳＣへの対応に加え、アナログＴＶ放送のＮＴＳＣ方式に対応するビデオデコーダやクローズドキャプション機能を内蔵している。従来デジタル信号処理やＮＴＳＣ信号処理など６チップで構成していた機能を１チップで実現可能にした。また、全世界で普及しているコンポーネント方式やコンポジット方式、Ｓ信号方式のインターフェイス規格に対応している。

　 これにより、部品数の低減、基板価格の低減などでセットの低価格が図れるとともに、高画質のセットが実現できる。