071017_02
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
10月17日 |
071017_02 |
SMSC |
半導体集積回路 |
専用IC |
自動車機器用 |
イーサネットチャネルを搭載した「MOST」で伝送速度150Mbpsを実現するインテリジェントネットワークI/Fコントローラ
米SMSC(スタンダードマイクロシステムズ、日本法人=SMSCジャパン)は、車載用情報端末用ネットワーク技術「MOST」で、伝送速度150メガbpsを実現する「MOST150」対応インテリジェントネットワークインターフェイスコントローラ(INIC)「OS81110」を発表した。「最初のMOST150搭載車は2010−2012年頃発売される見込み」(松本重継副社長)。
MOSTは、CDチェンジャ、DVDプレヤー、ラジオ、GPSなどインフォテイメント機器間を接続するネットワーク技術。プラスチック光ファイバ(POF)を使用し、ノイズに強いなどの特性から主に車載用途で普及が進む。
伝送速度25メガbpsの「MOST25」は01年にBMW7シリーズに採用されたのを皮切りに、欧州自動車メーカーを中心に50車種以上に採用されている。
今回発表した「MOST150」は、MOST25の後継版で、大容量のマルチメディアデータに対応する規格。伝送速度の向上だけでなく、TCP/IP・TCP/IPを利用したプロトコルを加工せず、そのまま通信できる新機能「イーサネットチャネル」を搭載。また、CDとDVDなどそれぞれ異なるサンプリング周波数を変換せずスムーズに転送できる「アイソクロナスチャネル」も新たに採用した。MOST25同様POFが使用できる。
「イーサネットとインターフェイスがシームレスになったことで、イーサネットを経由した故障診断システムなどが実現できる」。
SMSCではこのほどPOFではなく銅線ケーブルで50メガbps伝送可能な「MOST50」用INICを、トヨタ自動車のサプライヤへの供給を開始するなど、日本市場でのMOSTビジネスを拡大させている。
「MOST150でも、欧州自動車メーカーのサプライヤとなっている日本企業への拡販を進める。現在、日本法人の車載向け売上高比率は12%だが、2010年までには20%以上へと引き上げたい」と語っている。 |