多機能化するデジタル機器のローカル電源向け業界最高の8A出力を1パッケージで実現した他励型降圧スイッチングレギュレータIC

　三洋半導体は、業界最高の８Ａ出力を１パッケージで実現した、他励型降圧スイッチングレギュレータＩＣのＴＮ８Ｄシリーズ、５Ａ出力のＴＮ５Ｄシリーズを開発、１０月からサンプル出荷を開始する。

　新製品は、大電流に対応したＴＮ８Ｄシリーズ、５Ａ出力ともに出力電圧５Ｖ、１２Ｖタイプの計４機種。ＬＣＤ―ＴＶ、ＯＡ機器、アミューズメント機器など多機能化するデジタル機器のローカル電源用に最適。

　８Ｄシリーズでは、オン抵抗８０ｍΩ縦型ＭＯＳＦＥＴの採用などにより、業界最高の出力対応を可能にした。

　同時に、全機種が９２％と動機整流方式並みの高効率を達成。ＭＯＳＦＥＴと制御用ＩＣを１パッケージに集積し実装面積を５０％以上削減できる。

　このほか（１）入力電圧を選ばない高耐圧５７Ｖ（２）低ノイズで設計が容易（３）外付け部品は４点で構成できる（４）過電流、過熱、ソフトスタートの保護回路内蔵―などを特徴としている。

　同社ではデジタル家電など多機能化に伴う大電流化や機器の小型化などへの要請が高まってくるとみており、８Ａ出力タイプへのセットメーカーの反応など確認しながら、さらに大電流化対応を図る一方で、ＳＯＰ８外形へのラインアップ強化を進める方針。

　サンプル価格は８Ｄシリーズが８００円、５Ｄシリーズは５００円。今年１２月で月産１００万個を計画。