独自のラチェットカム構造により静音性やスムーズな操作感を達成したプッシュロックタイプの車載用小型プッシュスイッチ

　アルプス電気は２０日、車室内のマップランプやハザードランプ用のスイッチとして、プッシュロックタイプの車載用小型プッシュスイッチ「ＳＰＥＦシリーズ」を開発、１１月からサンプル出荷開始すると発表した。独自のラチェットカム構造により、静音性やスムーズな操作感を達成している。サンプル価格は２００円（税込み）。１２月には中国・無錫アルプス（無錫市）で月産３０万個の生産を予定する。

　 昨今、車室内では高い静粛性が追求されている。外部音のほか、車室内設備の入力機器が発生する音も極力抑える設計が求められ、同時にスムーズな操作感により、車の高級感を演出する部品が要求される。

　 新製品は、静音性とスムーズな操作感を実現した車載用プッシュロックスイッチ。可動部には同社独自のラチェットカム構造を採用。回転ガイドとガイドに組み合わせるカムの山を滑らかにすることなどで静音性を達成。この構造によりスムーズな操作感も実現した。

　 プッシュスイッチとして同社初の表面実装タイプをバラエティに追加し、従来のディップ方式と合わせ、セットのハンダ付けの選択肢を拡大。微細加工技術により小型・薄型化（縦９.４×幅９.０×高さ６.９ミリメートル）を実現。最大定格１Ａ、１４.５ＶＤＣ。作動力３Ｎ。動作寿命３万回。