他社同等品に比べ約25%エネルギー効率に優れており平面テレビの消費電力を大幅に低減する電源用IC

　半導体大手の独インフィニオンテクノロジーズの電源用チップが、平面テレビの消費電力を大幅に低減することに貢献している。

　鮮明な画像を映し出すために、従来のブラウン管テレビは５０―７０Ｗの電力を必要とするのに対し、一部のＬＣＤ平面テレビはバックライトが多くの電力を必要とするため、３００Ｗ以上の電力を消費する。

　しかし、独レーベ社製テレビ「インディビジュアル」シリーズの４６と４０型製品は、インフィニオンの電源用ＩＣが内蔵されており、ＬＣＤ画面の消費電力がそれぞれ１６５Ｗと１５０Ｗ。画面サイズが１０１センチ以上のＬＣＤテレビのエネルギー効率ランキングでも、トップに位置付けられている。

　同社によると、一般的な家電製品の電源に使用されている電子部品は、消費電力の約８％を無駄にしているが、同社チップは約２５％エネルギー効率に優れている。無駄に消費される電力のコストは積み重なると、テレビ１台につき年間４０ユーロ（約６３００円）に相当するという。