32ビットCISC CPUコアH8SXを搭載した80メガヘルツで動作する車載制御システム向けマイコン

　ルネサス　テクノロジはこのほど、３２ビットのＣＩＳＣ　ＣＰＵコアＨ８ＳＸを搭載した車載制御システム向けマイコンＨ８ＳＸ／１７００シリーズを開発、第１弾としてエアバッグやメーターパネル制御向けのフラッシュメモリー内蔵マイコン「Ｈ８ＳＸ／１７２５Ｆ」を製品化、１０月からサンプル出荷を開始する。

　サンプル価格は3000円。量産は、０８年１０月から月１０万個で開始し、０９年１０月には月５０万個を予定している。

　新製品に採用したＨ８ＳＸＣＰＵコアは、既存のものからアーキテクチャを改良しており、命令の高速化や処理性能の向上を図っている。最大動作周波数を既存製品の４８メガヘルツから８０メガヘルツへと約１.７倍高速化しており、より高度な制御が実現可能である。

　また、最大１００メガヘルツでのランダムアクセスが可能な高速動作のフラッシュメモリーをプログラム格納用途として２５６キロバイト内蔵している。このためＣＰＵが８０メガヘルツ動作時でも１サイクルアクセスが可能で、プログラムを高速に実行できる。

　さらに周辺機能として、シリアルインターフェイス、車載ＬＡＮ用ＣＡＮインターフェイス、ＬＩＮインターフェイスなど車載制御に適した機能を内蔵している。パッケージは、１４×１４ミリメートルの１００ピンＬＱＦＰを採用している。