iCMOSプロセス技術採用で高速のセトリング・タイムと高いDC精度を実現したデジタル・プログラマブル計装アンプ

　アナログ・デバイセズ（ＡＤＩ）はこのほど、高速のセトリング・タイム、高いＤＣ精度を実現したデジタル・プログラマブル計装アンプ「ＡＤ８２５３」のサンプル出荷を開始した。量産出荷は１０月の予定。価格は４.９５ドル（米国における１千個受注時の参考単価）。
　 新製品は、デジタルプログラミングにより、１、１０、１００および１０００倍のゲイン設定を持ち、システムへの組込み後でもゲイン調節が可能である。

　 また、動作電圧はプラスマイナス５Ｖから同１５Ｖで、１０メガヘルツの帯域幅、０.０１％までのセトリング・タイムが０.５マイクロ秒という優れた性能を持つ。

　 さらに入力オフセットドリフトは１２マイクロＶ/度Ｃ、ゲイン・ドリフトが１０ｐｐｍ/度Ｃとプログラマブル・ゲイン計装アンプの中で最小となっている。

　 このアンプは、同社のｉＣＭＯＳ（産業用ＣＭＯＳ）プロセス技術で製造され、静止電流はわずか４ｍＡとなっている。

　 主な用途は、データ・アクイジション・システム、自動試験装置、生体計測機器など。パッケージは、１０ピンＭＳＯＰで供給される。