無指向性でUARTインターフェースに対応したリモコン用途に最適な2.4ギガヘルツISMバンド　アンテナ一体型RFモジュール

　ＳＭＫは７日、リモコン用途に最適なＲＦモジュール「２.４ギガヘルツ　ＩＳＭバンド　アンテナ一体型ＲＦモジュール」を開発、サンプル出荷開始したと発表した。サンプル価格は3000円。１２月には月産１００万個の量産を計画する。

　ＡＶ機器用リモコンは、リビングスペース拡大やＴＶの大画面化に伴い、より指向角の広い製品が求められている。地上デジタル放送の普及から文字入力やタッチパッド入力の機会が増え、応答速度向上も求められる。リモコンでのＥＰＧ対応を可能にする双方向伝送や、省電力化も要求されている。

　新製品はこれらのニーズに対応した。ＲＦの特性を生かした無指向性を実現しつつ、ＵＡＲＴインターフェイスに対応し、応答速度向上を実現。トランシーバでの双方向通信により、リモコンでのＥＰＧ対応も可能。スタンバイモード付き送信および間欠受信により省電力に対応。

　自動ペアリング機能搭載や、ノイズに強く、独自の無線干渉回避機能により、混信防止性能を強化したＤＳＳＳ変調方式の採用など、ユーザーの使い勝手向上に貢献。

　モジュール単品で日本電波法、ＦＣＣ、ＣＥの認証を取得済み。セットとしての認証取得作業が不要で、セットの開発時間短縮や認証費用削減に貢献。

　既存の赤外線受光器を同モジュールに置き換えるだけで、各種赤外線通信フォーマットでデコード出力も可能であり、その際はセット側アプリケーションソフトの変更が不要でセット設計が容易。

　用途は各種電気製品用のリモコン（薄型ＴＶ、オーディオ、ホームオートメーション、ホームセキュリティ、給湯器、照明、エアコン、パソコンなど）。

　電源電圧２.１―３.４ＶＤＣ。動作温度範囲マイナス１０―プラス５０度Ｃ。到達距離２０メートル以上（参考値）。