070803_03
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
8月3日 |
070803_03 |
ダイセル・デグサ |
電子材料 |
電子材料 |
一般産業用 |
耐熱性と剛性を持ち圧縮成型・粉体塗装など優れた成型加工性をもつPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂
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ダイセル・デグサ(東京都新宿区、山部泰治社長)は今年4月からPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂「VESTAKEEP(ベスタキープ)」を日本市場で販売開始した。これにより高機能性樹脂のラインアップが広がり、先端分野への貢献度を強めている。
「VESTAKEEP」は非常に高い耐熱性と剛性を持ち、射出、押出などのほか圧縮成形、粉体塗装など優れた成形加工性を持つ高機能熱可塑性樹脂。電気的特性や耐薬品性にも優れており、吸水性が低く、寸法安定性が高いなど多くの利点を持つ。
高温下においても高摺動特性を発揮するため、電子部品、自動車、半導体、航空宇宙分野など、先端分野からの引き合いが増えている。今後、環境問題や新技術への対応により市場規模も広がることが期待される。
用途や工法に合わせ4種類の粘度を取り揃えており、使用分野に適した製品提案を行っている。
各グレードは、薄肉射出成形部品用の超低粘度(1000シリーズ)、一般加工用の低粘度(2000シリーズ)、中粘度(3000シリーズ)、押出加工用の高粘度(4000シリーズ)の4種類。
低粘度グレードは表面実装用各種電子部品に適しており、中高粘度グレードは半導体、分析機器業界の低イオン溶出要求に対してやFPD製造工程での低高埃性を生かした用途に適している。
この各グレードにガラス繊維、カーボン繊維を配合し機械的強度を高めたグレードや、高PV下の過酷な環境でも優れた特性を備えた高摺動グレードなども用意した。
同製品は独デグサ社が昨年秋から供給を開始しており、ダイセル・デグサは国内およびアジアに展開している日系企業への販売とテクニカルサービスを行う。生産は中国・吉林省のグループ会社JIDA・デグサで行い、年間1千トンの生産能力を持つ。コンパウンドも同工場で行っているが、将来的にはユーザーニーズに合わせ、国内でのコンパウンドも視野に入れている。
同社は独自の技術力を持ち、これまでポリアミド12系樹脂を中心に高機能性樹脂を市場に供給してきた。昨年からPMMA樹脂「PLEXIGLAS」を投入するなど製品群拡充を図り、今年「VESTAKEEP」の販売を開始し、付加価値の高い製品をユーザーニーズに応じて提案することが可能になった。これまで培った技術とノウハウを生かし、迅速なサービス対応とアイデア溢れる提案を行っていく。
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