IICインターフェースを搭載しハイサイド（高電圧側）双方向電流に対応する高精度の電圧・電力モニターIC

　日本テキサス・インスツルメンツはこのほど、　Ｉ^２Ｃインターフェイスを搭載し、ハイサイド（高電圧側）、双方向電流に対応する電圧、電力モニターＩＣ「ＩＮＡ２０９」を発表した。現在、出荷中で価格は３.５０ドル（１千個受注時の参考単価）。

　 新製品は、ゼロ・ドリフト特性を提供するオート・ゼロ調整アーキテクチャと、最大で１２ビット精度のＡＤコンバータを搭載し、マイナス４０−８５度Ｃの温度範囲で１％（最大値）の精度、１００マイクロＶ（最大値）と低いオフセットを備え、高精度の電流センス・ソリューションを提供する。

　 また、シャント抵抗の両端の電圧降下を監視することで電源バスの電流を測定するほか、電源バスの電圧を０−２６Ｖの範囲で測定する。内蔵の乗算器と較正レジスタにより、Ａ（アンペア）単位およびＷ（ワット）単位の測定データを直接読み取ることができる。さらにプログラマブルの３段階に警告（ウオッチドッグ）機能、電流および電圧測定のためのフィルター機能を内蔵している。このＩＣは、３.０−５.５Ｖの単一電源で動作する。パッケージは、１６ピンＴＳＳＯＰで供給される。

　 このＩＣは、サーバー、通信機器、バッテリ充電器、パワー・マネジメント、自動車および試験装置など様々なアプリケーションで電流、電圧、電力の監視および制御機能を実現する。