世界標準のビデオ３方式（NTSC,PAL,SECAM)に対応した７ミリ角で車載用にも最適なビデオデコーダLSI

　ＯＫＩ（沖電気工業）はこのほど、世界標準のビデオ信号３方式（ＮＴＳＣ、ＰＡＬ、ＳＥＣＡＭ）に対応したビデオデコーダＬＳＩ「ＭＬ８６Ｖ７６６５」を開発、９日からサンプル出荷を開始した。サンプル価格は５００円（税別）。１２月から年１２０万個で量産の予定。

　 新製品は、従来のパッケージ面積を従来のビデオデコーダＭＬ８５Ｖ７６６７に比べて７ミリメートル角、４９平方ミリメートルと約２分の１に削減、動作温度もマイナス４０−８５度Ｃを保証しているため、ＴＶシステム用途だけでなく、屋外のセキュリティシステムや車載システムなどに最適である。

　 また、国際標準であるＩＴＵ−Ｒ　ＢＴ６０１規格（１３.５メガヘルツ）に加え、ＮＴＳＣスクエア・ピクセル（１２.２７２７２７メガヘルツ）、ＰＡＬスクエア・ピクセル（１４.７５メガヘルツ）の３種類のピクセル周波数に対応している。

　 さらに弱電界信号など、信号環境の悪い状態でも安定した画像が得られる、優れた同期安定性を実現している。パッケージは、４８ピンＴＱＦＰで供給される。

　 なお、評価ボードは７月貸出し、８月発売（ＰＣ制御用ソフト付き）で、価格は１０万円（税別）の予定。