電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
7月5日070705_01 NECエレクトロニクス 半導体集積回路 専用IC 移動体通信機器用

第3世代携帯電話通信規格と通信速度7.2メガbpsのHSDPAに対応可能なデジタルベースバンドとアプリケーション処理機能を1チップ化したLSI


 NECエレクトロニクスは4日、第3世代携帯電話通信規格「W−CDMA」と通信速度7.2メガbpsの「HSDPA」に対応可能なデジタルベースバンド(DBB)と、アプリケーション処理機能を1チップ化したLSI「M2」(エムツー)のサンプル出荷を開始した。従来の携帯電話向けLSI「M1」に比べ2倍の処理性能を、同等以下の消費電力で実現している。

  アドコアテック開発の3.5G.DBB技術導入のM2は、65ナノプロセスを採用。アプリケーション処理用のプロセッサには、ARM1176JZF−Sを搭載し、M1の2倍となる500メガヘルツの周波数で動作する。

  また、NTTドコモのFOMA端末で最長となる連続待ち受け700時間(静止時)を実現したM1の後継製品として、低消費電力性能をさらに追求。回路設計やレイアウト設計、プロセス技術など各開発段階で複数の低消費電力化技術を駆使し、消費電流数mAクラスというM1と同等以下の消費電力性能を達成した。

  主な消費電力化技術として「周波数ダイナミック制御」「自動クロック制御」「LCDダイレクトパス技術」「オンチップ電源スイッチ技術」「クイックリカバリ技術」などを採用。プロセス技術でも閾(しきい)電圧の異なる3種のトランジスタを最適配置する「マルチVtトランジスタ」や「基板バイアス制御」などを導入している。

  同社の井口広第二SoC事業本部長は「低消費電力化に向けた各要素技術をEDAツールに組み込んだり、ライブラリ化したりして複数の要素技術を無理なく導入し、高い効果を得ることができた」と語る。

  M2は、WVGAサイズ画面に対応したほか、D1画質のH.264圧縮伸張対応ハードウエアアクセラレータ、128和音対応3D音源などのアプリケーション処理機能を搭載している。

  M2の量産開始時期は10月からで、08年には月産100万個規模での量産を計画。サンプル価格は5千円。


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