ローパワーZigBeeワイヤレス・センサー・ネットワーキング・アプリケーション向け7ミリ角48ピンQLPパッケージに内蔵された業界初のSoC（システム・オン・チップ）

　日本テキサス・インスツルメンツはこのほど、ハードウエアによるロケーション・エンジンを搭載し、ローパワーＺｉｇＢｅｅ／ＩＥＥＥ８０２・１５・４ワイヤレス・センサー・ネットワーキング・アプリケーション向けに、業界初のＳｏＣ（システム・オン・チップ）「ＣＣ２４３１」を発表した。現在、サンプル出荷中で、価格は６.４５ドル（1000個受注時の参考単価）。

　ＣＣ２４３１は、ＲＦトランシーバコア、マイクロコントローラと１２８キロバイトのフラッシュ・メモリー、８キロバイトのＲＡＭ、およびセンサー・ネットワークに必要な周辺回路を７ミリメートル角の４８ピンＱＬＰパッケージに内蔵している。

　ＣＣ２４３１のＲＳＳＩ（Ｒｅｃｅｉｖｅｄ　Ｓｉｇｎａｌ　Ｓｔｒｅｎｇｔｈ　Ｉｎｄｉｃｔｏｒ）をベースとしたロケーション・エンジンは、既存の位置に設置されたローパワーＲＦ　ＳｏＣであるＣＣ２４３０内蔵のリファレンス・ノードからの受信信号の強度を基にして、各ノードの位置を正確に計算し、その位置情報をコレクタ機器（コンピュータ、ＰＤＡ、ハンドセットなど）へ送信する。

　このロケーション・エンジンの機能によって、中央処理型のロケーション・システムなどに比べ、ネットワーク・トラフィック演算や通信遅延が低減する。また、位置精度を３―５メートル程度へ実現できる。