携帯電話などの携帯機器向け２ドームスイッチの機能を改善しキー数を1つにした高さ4.5ミリの1ドームスイッチ

　ＳＭＫは２１日、同社製２ドームスイッチについて、機能を改善するとともにキー数を１つにした「１ドームスイッチ」を開発、サンプル出荷開始したと発表した。８月から量産開始する。用途は、携帯電話、ＰＤＡ、デジタルポータブルオーディオなど。サンプル価格２００円。生産能力は８月から月産１００万個。

　近年、電子部品に対しては、セットの小型・薄型化に伴う部品の小型・薄型化に加え、セット使用時の不慮の事故（静電気など）への対応としての信頼性向上、セット設計をより容易にする部品、さらに実装方法も環境配慮への要求が強まっている。

　新製品は、これらのニーズに対応して開発した。２ドームスイッチからの機能改善点としては、ハウジング形状を最適化し、高さを４.５ミリメートルに抑え（従来品比８４％）、セットの小型・薄型化に貢献。従来品でキートップを用いない独自構造で実現した０.９ミリメートルという薄さを保ちつつ、メタルドームの上に従来品にはないカバーを配置することで耐静電気性能を向上し、セットの信頼性向上に貢献。

　カバー配置により、スイッチ上のキーの押下スペースを従来比で大幅に広くしたことで（従来品比４倍の面積）、セットの設計を容易にした。

　セットへの取り付け時にセットの筐体に固定した同スイッチを基板に押し当てて実装する「スプリングコンタクト方式」を採用し、実装強度を強め、セットの信頼性に貢献。ハンダを使わずに取り付けできるため、リサイクル時の環境保護にも貢献する。

　定格ＤＣ１２�X、１０ｍＡ。作動力１.７Ｎプラスマイナス０.６Ｎ。外形寸法８×０.９×４.５ミリメートル。