070621_05
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
6月21日 |
070621_05 |
TDK |
半導体素子 |
ディスクリート |
デジタル情報家電用 |
携帯電話などの携帯機器向けESD(静電気)対策として有効な低バリスタ電圧6.8Vを実現した0603サイズの積層チップバリスタ
TDKは20日、6.8Vという低バリスタ電圧を実現した0603サイズの積層チップバリスタ「AVRM0603C6R8NT101N」を開発、量産を開始すると発表した。携帯機器におけるESD(静電気)対策としての需要に期待。生産能力は月間5千万個。
新製品は材料組成および内部構造などのプロセスなどを改良することによって、小型で低バリスタ電圧を実現したもの。これまでの積層チップバリスタのバリスタ電圧は8Vが最も低く、新製品はESD抑制電圧を約15%低くすることが可能になった。
また、サイズが0.6×0.3ミリメートルと小型であり、携帯機器における高密度実装化にも寄与する。
携帯電話、携帯音楽プレーヤ、デジカメなどの携帯機器のESD対策にはこれまでツェナーダイオードが主体に用いられてきたが、ここ数年積層チップバリスタへの置き換えが急速に進んでいる。しかし、ツェナーダイオードのESD抑制電圧は積層チップバリスタよりも低く、依然として大きな市場を形成している。
携帯機器では電力消費を抑制するためにIC駆動電圧の低電圧化が加速。これに伴い、従来よりもさらに低い電圧のESDによる機器の誤動作の可能性も高まっている。
今回、TDKが開発したバリスタ電圧6.8V品はこうした技術的な動きを踏まえたもので、今後ツェナーダイオードの市場をほぼ全面的にカバーできると同社では期待している。
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